9月6日 (水)  JASMA認定車検対応マフラー開発中・・・

ビートのマフラーに関してですが、弊社では様々なユーザーの皆さんの嗜好にできるだけ合うように努力して、
基本形3種類のマフラーをリリースしています。
ただし、単なるドレスアップ志向のモノではなく、基本構造をストレート構造とすることにより、
パワーとトルクの出方や音質に拘ってきました。
ビートのようにMRのNA車のマフラーはどうしても消音しにくいので、多くの車検対応マフラーは隔壁と言って
サイレンサーの中に仕切り板のような物を仕込んで、そこに排気ガスを当てることにより消音しているケースが
ほとんどです。
ビートのように小排気量のエンジンですと、この隔壁が増えると下のトルクは出たとしても、折角の高回転まで
気持ち良く回るエンジン特性がスポイルされてしまうことになります。
ハイカムや圧縮比アップなどのチューニングエンジンでは完全に宝の持ち腐れ的な状況に陥っているケースも
少なくありません。

10年程前の規制緩和により、マフラーに関してもマフラーを純正品以外に交換した場合の車検時に、
面倒な構造変更等の手続きをしなくてもよくなりました。
それまではマフラーを純正品以外に交換する場合は熱害試験や排気ガス試験を受けなければならず、
その試験に必要な費用や時間を考えると個人レベルではほぼ不可能でした。
そこで規制緩和以前は「JASMA」という日本スポーツマフラー協会という業界団体が、一手に
この煩わしい試験を受けてお役所に申請することにより、製品の消音性や安全性を保証して証明書を
発行してそれを車検時に提示することにより、全国どこの車検場でも検査に合格することができたのです。
JASMAでは音量に関しては独自に自主規制値を設けているため、例えばビートの保安基準上限の近接騒音値である103dbよりもかなり低い98dbとなっています。
このような背景からビート用のJASMA認定マフラーは純正マフラーよりも静かなモノが多かったという訳です。(当然性能が向上しているかは疑問ですが・・・)
規制緩和後は所謂自作マフラーでも車検時に諸条件を満たせば前述のような厳しい試験を通さなくても
良くなりましたので、現在様々なマフラーがリリースされているという状況です。
ビートユーザーは年齢的に見てもある程度の社会的地位というか会社の中でも管理職であったり、
あるいは公的な職に従事されている方が多いと思います。
今後はマフラーの音量に関する規制が強化されるという噂もありますし、企業によっては純正オプション品或いは
JASMA認定マフラー以外の装着車の乗り入れ禁止等が多くなってきていると聞きます。
そのようなユーザーさん達の為に、性能を下げないジェントルな音量、音質のマフラーを開発しています。

今回のマフラー製作はS.S.Iさんと共同開発しています。製造を依頼していますのは大阪のJworksさんです。
もちろんストレート構造で純正より軽量になるよう、また当然弊社のリヤスタビも取り付けられるようにしています。
完成した暁にはダイノジェットできちんと計測してデータを公開したいと思います。

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