6月9日 (月)  オリンピック水着問題・・・

あと少しで北京オリンピックですね。
今まであまり大きな話題にはならなかった競技用水着の問題・・・。
日本の水泳連盟が国内の3社と契約していたなんてあまり知られていない事実でした。
スピード社のレーザーレーサーという外国製の水着を着ると凄い記録が出るという事実が明るみになってから、日本でもその実力が本物と考えられ、かなり大きな話題になってきました。
日本の3社の作る水着の性能が劣っているのは、もはや明らかです。
F1レーサーならば契約しているチームのマシンしか運転できないのは当たり前です。
今年はマクラーレンが速そうだからといって、お金を払って乗らせてもらえるということはありません。
これはF1というスポーツが人間と機械の両方の戦いであるからこそであります。
しかしながら、競泳というスポーツは基本的には人間のポテンシャルを競うものであるので、道具=水着によって優劣が決まるということは無い方が良いと思います。
昨日までの競技会の結果を見れば、誰が見てもスピード社の水着でないと勝負にならないというか、より良い色のメダルは取れないだろうことは明らかです。
本番では出場選手が皆スピード社製の水着を着用すればイコールコンディションですから、本当の勝者が判明すると思います。

プロフェッショナルというのは結果を求められます。厳しい世界です。
プライドを持つことは当然大切なことですが、結果を出せないのに威張っていても仕方がありません。
高いプライドは持たなくてはならないと思いますが、同時に同じぐらいの謙虚さも持ち合わさないと真のプロフェッショナルとは呼べないと思います。
国内の水着メーカーは水連が結論を出すよりも先に潔く今回は負けを認めて、選手達に自由に水着を選ばせてあげて欲しいと思います。
その潔さはきっとメーカーの好感度をアップさせると思いますし、その技術者の悔しさは次の製品の開発に絶対にプラスになると思います。
契約を楯に「我が社の水着以外で出場させない」なんて言い出したら、企業イメージは最低・最悪になるでしょうね。
さらに付け加えるならば、大阪の中小企業が開発したトライアスロンで実績のある水着の素材を採用はしたもののモノにできていないという国内メーカーがあるのも変な話ですね。
このメーカーの素材で製作された水着はひょっとするとスピード社の製品を凌駕しているかもしれないというのにもったいない話です。
大きな企業からすると前述したような変に高いプライドが邪魔をして、中小企業が開発したモノを大々的に採用することができなかったのかもしれませんね。
4年に1度の大切な大会で選手達に悔いの残らない環境を与えてあげてほしいと思います。